今日は残っている仕事が5時くらいに終わったので
ふと思い立って映画を見ることにした。
名古屋市内のとあるシネコン
月曜日が男性1000円デーなのだ。


なかなか映画を撮らないが
オレのとっても大好きなジョナサン・デミ監督が
2004年の「クライシス・オブ・アメリカ」に続いて発表したのがこの映画
スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」だ。
主演はもちろんデンゼル・ワシントン、ってバカ。






観客は8人だった。
全員男。
そしておっさん。
見終わってさっさと帰ろうと早歩きしていると
なんだか後ろから声をかけられた。


特殊友人MTQ氏だった。


_| ̄|○


しょっちゅう会ってんだからなにもこんなとこで会わなくても。





映画の感想は隠してみよう


どこかの感想で「アイドル映画以上アクション映画未満」
てのを読んだ気がするが
全くその通りの映画だった。
でも南野陽子の「スケバン刑事
浅香唯の「スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲」
という17、8年前のスケバン映画を知っている人からすれば
夢のような仕上がりじゃないか。


良いところはとりあえずアクションシーンだ。
東映スーパー戦隊ものの助監督出身である深作ジュニア監督。
アクションシーンは納得できる。
この映画の見所のひとつである梨華ちゃんあややの対決シーンなんて
ふたりに殴りあいさせればどーしてもサムいことになろうと思うが
表情とカット割だけでガンガン乗り切っていく。(ヨーヨーのCGは笑えるが)
また過去のスケバン映画のヒロインに比べたら
あややの運動神経は別物なのでこれまたイイ感じ。(浅香唯は動き良かったが)




細かく悪いところを探せばいくらでもあるんだろうが
どんな映画だってほぼそんなものだ。
しかし言わせてもらいたいことが2点だけある。


主人公が自分の任務は時間との戦いなのに
全然切羽詰まっていないところはダメだろう。
お話の区切り毎に
「残り○○:○○:○○時間」
て「24」を見ている人になら誰でも分かる
デジタルタイマー(心拍音付き)が出てくるのに
主人公があせってないとは何事だ。
そこを描かないでナニを描くっちゅう話だ。
ジャック・バウアーとあややを比べるなってか。
ああそうですか。




そしてラストシーン。


ラスボスに畳み掛けられ絶体絶命のあやや
ついに怒りが爆発する。
あややが覚醒した時
伝説のヨーヨーのエネルギーが開放される。
ブレーキローターが赤く焼けるかのように
ヨーヨーが光りだした!
ラスボスに放ったその伝説ヨーヨーは!
・・・4代目スケバン刑事
任命されたばっかりだもんで案外ヨーヨー下手っぴで
地面に向かって投げちゃって
跳ね返ってラスボスのデコに当たって
「イテ」
ってなっただけだった。(ラスボスは自ら体に巻きつけた爆弾で自爆した)


〜したほうが良かった
なんてことは作り手でもないので言うことじゃないが
光り出した怒りの伝説のヨーヨーが
最後に主人公からラスボスに放たれるんだから
そのエネルギーは莫大なものでなければダメだろう。
最低でもラスボスの体を突き抜けるか
できれば日本列島を引きの絵で写して
キノコ雲が上がるくらいの爆発をしなければダメだ。
笑わすなら「イテ」じゃなくて
そっちの方向のほうが笑えるって。
竹内力あややの相手役だし。



またかよ。