コレを見た。


ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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いろんなブログ等を拝見させてもらうとスゴイですな。


「ジェニファー・ハドソンの信じられない歌声!」
ビヨンセが美しすぎる!」
「ジェイミー・フォックスが強い生き様が哀しい!」
「エディ・マーフィーがこんなに歌上手いなんて!」
「ダニー・グローバーがシブイ!」
「とにかく音楽に圧倒される!」
「昔のソウルミュージックってとっても新鮮!」
「絶対映画館で見なきゃダメ!」
・・・・・・・・・・・・・


ほぼ絶賛の嵐。











この映画は1981年にブロードウェイで大ヒットした
モータウンレコードとシュープリームスの物語を元にして作られた
ミュージカルを映画化したものらしい。
実際とはだいぶ違うお話になってはいるが
モータウンレコードとシュープリームスについて
ちょっとでも知っている人が見れば
あぁこの人はダイアナ・ロス。
あの人はベリー・ゴーディJr。
こっちはフローレンス・バラード。
この人はメアリー・ウィルソン。
こいつはもしかしてスモーキー・ロビンソン。
チラッと出たこのグループはジャクソン5。
なんてすぐ連想できるキャラクターがたくさん出てきて
ファンにとってはちょっと楽しい。
そしてそれぞれを演じる役者さんたちも
確かに素晴らしい。
また劇中に登場するレコードジャケットやスチール写真をはじめ
モータウンを思わせる細かな演出も楽しい。










しかし音楽がいただけない。








劇中、「レインボーレコード」が大きくなると
社長と歌手や作家たちが曲作りなんかで
対立するようになり
「オレの曲からソウルを奪いやがって!」
「世の中が求める音楽をリリースして何が悪い!」
なんてありがちな展開になっていったりするのだが
この映画の劇中音楽は


最初っから最後までグルーヴはおろか
ソウルのソの字もないじゃん!


心底オレはミュージカル音楽とは相性が悪いのだろう。
全編ほんとのモータウンミュージック使えば絶賛したのに。






ほいでもってこの映画の元になった
大ヒットブローウェイミュージカルは
1981年の作品だったようだが
1981年といえばまだモータウンレコードは25周年も迎えておらず
歌手も作家も関係者はみんな生きていた時代だった。
このミュージカルの主人公のひとりのモデルとなった
フローレンス・バラードは1976年に
幼い子供を残して哀しい最期を遂げている。
物語はフローレンスらしきキャラクターが
シュープリームスらしきグループの解散ライブで復活し
大絶賛を受けるところで大団円を迎える。
当時関係者はこのミュージカルをどう思ったんだろうか。
そっちのほうが気になっちゃったな。







要するにビヨンセが気になる人にはマストな映画ではなかろうか。
ソウルファンには関係ねー1本でした。