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フジテレビ721　2004年05月07日放送
後藤真希主演ミュージカル“サヨナラのLOVE SONG”

10年ちょっと前、友人がミュージカル劇団員になった。
その劇団は当時「劇団四季」の次ぐらいの人気があり
なかなか大きな劇団だった。
研究生達によるお芝居がかかり、本人も出演するというので
紀伊国屋ホールまで見に行った。
幕が開くと出演者達は歌い、踊り、一生懸命お芝居を繰り広げた。
上演時間は2時間ほどだったろうか、しかしその間オレの体に異変が起きていた。

「さ、寒い・・・。」「そして冷や汗が止まらない・・・」これはダメかもしれんね・・・。

お芝居を見終わったころ、オレは汗で背中びっしょり、
顔面は血の気が引いてほとんど美白になっていた。
上演後、研究生達はロビーに出てきて、家族や友人達から花束をもらったり
楽しく歓談したり、そこには劇場によくある微笑ましい光景が広がっていた。
オレは友人を見つけるとプレゼントに持ってきた美空ひばりのジャズCDを手渡し、声をかけた。

「良かったよ！カンドーした！」

ほかの友人達からもそんな声をかけられた彼女は感動して涙ぐんでいたのを覚えている。
しかしその横でオレは心の中で暴言を吐いていた。

「ミュージカル？そんのものはクソだ！寒い！寒いんだよ！体質に合わねぇ！」
「なんでお芝居してて、突然歌い出すんだ？キモチ悪いよ」
「それから役者！みんな足が短いんだYO！」
「そしてなんでみんなおんなじ歌い方するんだYO！」

研究生たちの未熟なお芝居だからそう思ったのか？
いや違う。その後有名なミュージカル映画を何本か見たり
その友人の劇団のメインの舞台を見に行ったりしたが、
やっぱりそのたびに冷や汗びっしょり、体は硬直、になってしまう。
オレにはミュージカルってものが体質からして合わないのだ。
こりゃしょうがないね。が結論となった。

それから十数年後。オレはスカパーで自分の天敵ともいえる
ミュージカルを見ることになった。
ごっちんが主役っていってもミュージカルなんてものはダメ、ダメだね！
期待などするわけがな・・・・・・・・ごっちんがナース！・・・これはイイかも！

2時間、しっかり見てしまった・・・。気分も晴れやかだ。
オレのミュージカル嫌いはあっさりごっちんによって払拭されてしまった・・・。
かくもハロプロの魅力とはスゴイものなのだった・・・。
前回録画に失敗したなっちのミュージカル、拡大版とやらが放送されるようで
こんどこそちゃんと見よーっと。

あぁでもごっちんミュージカル、内容忘れた。ナース姿とテキサスしか覚えてないや・・・・。