家にひとりなのでDVDでも借りてみた。
1本目。

ソウル・カムズ・ホーム セレブレーション・オブ・スタックス [DVD]

ソウル・カムズ・ホーム セレブレーション・オブ・スタックス [DVD]

スタックス・ミュージアム完成記念として
2002年(?)にメンフィスのオーフィウム劇場で行われた
スタックス・レコードのトリビュートライブ。
詳しくは商品のリンク先を参照していただくとして
自分が特に印象に残ったのは
スタックスではなくハイ・レコードの
11.アル・グリーン / レッツ・ステイ・トゥゲザー
本人ほとんど歌わず、観客が大合唱。
非常に感動的。
白人も黒人も男性も女性も年配も若者も日本人のオレも
み〜んな口ずさめるというこの事実。
名曲中の名曲中の名曲だ!


その他も見所たくさんだが観客が全般的におとなしめでどーしたことか。
カッコイイのかダサいのかさっぱり分からないスタックスの名曲を
久々に聴きなおしてみるのもどうか。
ソウルファンはヒマなときにぜひ。


ホントは上記のライブDVDの感想をびっちり記しておこうと思っていたが
同時に借りてきたもう1枚のDVDが超衝撃的だったので消し飛んでしまった。
2枚目。

ソウル・サヴァイヴァー [DVD]

ソウル・サヴァイヴァー [DVD]

ミラマックスがおくるソウルミュージックドキュメンタリー。
デブのユダヤ人のプロデューサーD.A.ペネベイカー(たぶん)が
ハンディカム片手に
現在まで生き延びてきたソウル・スターたちの今を追っかける!

  • どう見ても大ボラ吹きのギャングにしか見えないウィルソン・ピケットのバカ話が炸裂する!
  • 80年代初頭までヤク漬けの生活を送っていたサム・ムーアの一寸の衰えもないハイトーンボイス!
  • 子育ての終わったメアリー・ウィルソンがNYのライブハウスで復活するがどう見ても復活ピンクレディー状態だ!
  • なつかしいアン・ピープルズのボーカルはいまだにワールドクラスだが見た目は小汚い黒人のおばちゃんだ!
  • アイザック・ヘイズはスタックスの倒産と共に数々の名曲の権利を手放してしまったがNYで自分のトリビュートライブが盛大に開かれたりFM局でレギュラー番組持ってたり「シャフト」だってリメイクされたり、いまだにエライ人だ!
  • シャイ・ライツが埃にまみれた衣装を引っ張り出す!
  • 「ウォーキン・ザ・ドッグ」の1発屋(?)ルーファス・トーマスおじいちゃんは80歳を越えてもなお、60年代スタックスの音楽を世に知らしめた伝説のAMラジオ局の朝の番組でしゃべりまくる!


この人たちの音楽が後のポピュラーミュージックに与えた影響は
アリシア・キーズを持ち出すまでもなく
とてつもないものがあるのは今のチャートを見てもあきらかだ。
その今を生きるポップスに大いなる影響を与えたかつてのソウルの巨人達も
音楽チャート上では死んでしまったかもしれないが
一部の人を除いて今でも生きている人はいっぱいいるわけで
当然ながら自分達が影響を与えた最新ポップチャートが流れる世界のどこかで
同時に並行して生きているという事実をこの映画は描き出す。


現在まで「サヴァイヴ」したソウル・スターたち。
その迫力には圧倒される。
そしてちょっと情けなくなったりする。
ソウルファンはマスト。
TSYTAYAへゴー!